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創作相談板 記事No.8581

「小説」というよりも、「物書き」としての基本でしょうか。

◆ 西森みかん [8581] 11/07/31(日) 15:49
 こんにちは。もしかすると初めましての方のほうが多いでしょうか。
 こちらで物書きをさせていただいている、西森みかんと申します。

1.///を使って書く。
 知らないうちに増えてきたなぁと思ってたのですが、ネットスラングだったんですね。この斜めの棒っきれの羅列。
 思い返せば、ゲーム内でも、フキダシ内にピンク色の「///」を出して、照れてるのを表現してました。
 あれは、ゲームだからできたことだと思います。ここからは想像ですが、それを誰かが小説にそのまま落とし込んで、普通に使われるようになった。実際のところはよく分かりませんが、私はそう解釈しています。
 その落とし込みが成功しているとは思えません。少なくとも、ここでは。
 というのも、「///」は見ての通り、黒色です。
 こちらの投稿所では文字の色を任意で変更できますが、あの照れ表現をピンク色で読むためには、その他の文字もピンク色で読む必要があります。全部の文字が色付けされてしまいますから。そうなると、効果は格段に薄まります。
 ここからはより個人的な意見が強くなりますが、読んでていきなり「///」やら顔文字やらは、みなさんが仰るとおりシラけてしまいます。物書きなら、文字とネタで勝負しに来てください。
 どうしてもやりたいのなら、ピンポイントで文字の色を変更できますので、個人経営サイトやブログに乗っけるのがいいでしょう。

2.会話文で!の数が多い、叫び声が大げさすぎる。
 一時の私が、びっくりするくらいに当てはまってます……。「!」等々はたくさん使えばいいというものではないと、最近になって気づきました。
 人のことを言えませんが、叫べば良いってわけではないはずなのに、オーバーに叫んどけばいいだろ的な風潮があるような気がします。そもそも、そんな叫ぶ機会ってあるんでしょうか?
 決め球のように、ここ一番で使うから最大級の武器になるんですけどもね。

3. 文間を空きすぎ
 ……これも、当てはまってました。
 一画面を真っ白にしたほうが、次の場面への期待感を膨らませられるんじゃね? と思ってたことがあったのですが、それも間違いでした。たしかに、スクロールの手間が面倒ですね。
 本によくあるルビ振りのスペースが心地よくて、あれを表現できないかなと一文と一文の間にいちいち行をはさんでましたが、それもやめました。
 最近では、場面転換には多くて5行ほどのスペースを空けるようにしています。

4.「文字。」
 会話分の締めに「〜。」で止めるやつですね。
 宮沢賢治さんの作品ではあたり前のように使われてましたが、今は昔。どこをみても、コレを使って書いている方は見受けられません。
 「。」は使わないのが無難でしょう。

5.「会話分」
 人間、十人十色。
 喋り方にも考え方にも相違があって当然、ない方がおかしいくらい。
 ここをどう表現するかが、作者の腕の見せ所のひとつです。
 会話だけじゃない、ちょっとした仕草も、相違を表すのに大きなアイテムとなります。そういうのを地の文で表しましょう、そこを突き詰めると豊かな文章になります、ということだと思います。

6.音
 音を聞いたまま文字にする、というのもひとつの方法ではあると思います。谷川俊太郎さんとか。私もよく使いますし大好きです。
 ただ、使いすぎ注意。用法・用量を守り、正しくお使いください。

7.心理、状況描写
 いつまで経っても、大の苦手分野です……
 これができる人の作品って、出てくる生き物のどれもこれもが、とっても活き活きしてて、読むたびに羨ましくなります。
 その場のあのキャラは、どんなことを考えているのかが分かる人は、人間的にも豊かな人なんだと思います。ここだけは小説の技術うんぬんでなくて、人間力の問題なんだと思います。

8.前書き
 多くて3つまで。というのが自分の中のラインです。
 それ以上書いちゃうと、読む気も失せちゃいます。映画館で「携帯の電源をお切りくださいやらのマナー守ってください映像」が何本も出て、始まる前から萎えちゃう感じです。
 「つまらないかもしれませんが〜」なんてのはもっての外。謙遜のつもりかもしれませんが、私としては筆者自らつまらないを認めてる作品なんて、読みたくありません。強がりでもいい、虚勢を張ってください。私にそれを読ませてください。
 それと。
 「誤字脱字が多いかもしれませんが〜」と書く人は、投稿する前にやるべきことがあるだろうと思います。掲載のタイミングを自分で決められるのは、なんのためでしょうか。
 もしタイトルに惹かれて読もうとしても、これがある時点で2点以上は出すつもりはありません。
 そんな誤植オンパレードの作品なら、個人サイトかブログに書くといいのではないでしょうか。

 それと、ここからは私なりの感じてる部分です。

【行の始めは1マス空ける】
 小学校の頃から原稿用紙に慣れ親しんでいる方ならピンとくると思うのですが、原稿用紙の使い方は、結構いろいろな場面に応用できます。当然、ここでもです。
 ときどき、ただ焼いただけの肉をぼんと皿に乗っけただけの料理のように、改行や「、」「。」による区切りを一切しないで5行6行、長くて10行以上をだーっと書いて、それを何十回も繰り返しているいる作品があります。私としては、読み手に対して読みづらいまま作品を出すのは不親切だと思います。
 ですから、書き手は配慮の心が必要です。
 1マス空けるのは、「ここから始まりますよー」というのを教える、ある種の優しさだと思います。
 会話文で始まる場合は、一マス目に「」を持ってきても大丈夫ですよ。


 長くなりましたが、私からはこれで。
 このスレッドは読むだけでなく、参加することに意義があると思います。
 出来る限り、多くの人が書き込んでくれればいいな、と思います。

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