◆ルーティ(10)

●将来の夢について聞く

スタン> んー、お! ルーティは将来何になりたいんだ?
ルーティ> 何だと思う?
スタン> あ、まさか…「金持ちになりたい!」とか言うんじゃないだろうな。
ルーティ> ピンポンピンポン! ご名答。
スタン> 結局それか。
ルーティ> ははははは。冗談よ。別に何になりたいわけでもないけど私の夢っていうなら…
スタン> うんうん。
ルーティ> 内緒。
スタン> …それじゃあ答えになってないよう。
ルーティ> あら、黙秘権はあるのよ。
スタン> 尋問じゃないんだから…。
ルーティ> うーん、冗談の通じない奴ね。わかったわよ。言うわよ。あのね、喜ばせたい人がいるの。
スタン> 喜ばせたい人?
ルーティ> んー、正確には人たち…だけどね。その人たちの役に立ちたいんだ。
スタン> 具体的には何をしたいんだい?
ルーティ> 夢ってのはねえ、人に話したらかなわないって言われなかった?
スタン> 教えてくれないわけだ。
ルーティ> そういうこと。
スタン> そんな秘密主義じゃあ、そのうち友達なくすんじゃないかあ?

ルーティ> 別に私は友達なんて欲しくないわ。
スタン> …強がるなよ。
ルーティ> 強がってなんかないわよ。あたしは今まで独りでやってきたし、
これからも独りでやっていけるわ。
スタン> どんな子供時代過ごしたんだよ。あ、ひょっとして、いじめられっこだったとか。
ルーティ> ちょ、ちょっと! 勝手に決めつけないでよ。
スタン> 人形遊びとか嫌いそうだもんな。女の子の輪に入れたのか?
ルーティ> 群れなかったって言ってんでしょ!
スタン> いいんだよ。苦労したんだな。
ルーティ> だから! 勝手に優しい言葉をはかないっでってば。独りでいいんだから。
スタン> 一人じゃないだろ! みんな友達じゃないか!
ルーティ> あたしにとって、あんたたちは友達じゃないわ。

スタン> と、友達じゃなかったらなんなんだよう…。
ルーティ> そうね。あんたたちは「ただ」の仲間ってとこかしら。
たまたま利害が一致して一緒に旅してる。それだけよ。
スタン> オレはそうは思わないな。本当にそれだけの関係だったら命なんて預けられないよ。
オレはルーティのことを心から信頼してるよ。
ルーティ> あんたは純粋でバカ正直だからそんなことが言えるのよ。
スタン> オレだけじゃない! みんなだって同じだよ。
ルーティ> あたしは違うのよ。あたしには一人でやらなきゃならないことがあるの。
そのためには手段を選ばないわ。
スタン> ルーティ…。
ルーティ> この世の中お金が全てなのよ。あんたはきっと違うって言うんでしょ。
●選択肢
はい

いいえ


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