◆ウッドロウ(09)

●大切なものについて

チェルシー>大切にしている物って何かあります?
ウッドロウ>うむ、チェルシーにはあるのか?
チェルシー>もう、いっぱいあって困ります。でも、一番を挙げるとしたらこれかなー。
ウッドロウ>弓か。
チェルシー>死んじゃったお父さんのなんです。あと、お母さんの形見のリボンも宝物かな。
ウッドロウ>そうか。そういえば、私はそういうものを持っていないな。
手放せない物などないかもしれない。
チェルシー>その、キラキラしているものは?
ウッドロウ>ああ、これは王家の紋章だよ。高価な物だが、大切ではないな。
チェルシー>じゃあ、その剣は?
ウッドロウ>イクティノスか。そうだな。
チェルシー>名前まで付けてるんですか。よっぽど大事な剣なんですね。

ウッドロウ>そうだな。とても大切にしている。
チェルシー>じゃあ、私とその剣だったらどっちが大事?
ウッドロウ>おいおい、それは比較の対象にはならないだろ。
チェルシー>でも、どうしても比べろって言われたらどっちが大事なんです?
ウッドロウ>うむ、この剣は世界の均衡を保つ役目を担っているのだ。
立場上はこの剣が大切だと言わねばなるまい。だが、私個人としては…
チェルシー>ウッドロウ様のバカッ!!
ウッドロウ>あー、おいっ、最後まで人の話を聞きな…聞こえてないな。
ルーティ>なぁに、機嫌損ねてんのよ。
ウッドロウ>なっ、ルーティ君。いつからそこにいたんだ。
ルーティ>ずっと聞いてたわよ全くしょうがないわねー。
ウッドロウ>ああ、自分でインタビューすると言い出したくせに、途中で投げ出すとは本当に仕方ないな。
ルーティ>いや、そうじゃなくて、あんたねぇ。なんでそうなったかわかってんの?
ウッドロウ>さぁ、検討がつかない。不可解だ。
ルーティ>もう、ウッドロウったら。弓の修行もいいけど、もっと人の感情について修行して欲しいわね。
ウッドロウ>えっ、おい、どういうことだ。
ルーティ>知らないわよ。自分で考えて。
ウッドロウ>はぁ、なんなんだ。おおっと、こうしてはおれぬ。チェルシーを探さなくては。
あいつは、必ず迷子になるからな。おーい! チェルシー!
-終了-

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