アーチェと愉快な仲間たち

'98年11月28日に配布されたPS版TOP体験版のみにあった「アーチェと愉快な仲間たち」をテキストに起こしました。
内容は一種のフェイスチャットのようなもので、キャラクターを選択すると1つずつ喋ってくれるというものです。
なお、発売前のせいかキャラクターの性格や口調が違う部分がややあるように感じます。

[ 案内時 || クレス | クラース | アーチェ | チェスター | すず | ミント ]

案内時

コーナー開始時
アーチェ>はあーい! アーチェと愉快な仲間たちのコーナーにようこそ! ここでは、あたしとその仲間たちの、いろいろなことについて教えちゃうよ! 知りたい人の絵を選んで、決定ボタンを押してね! それじゃあ、始まり始まり〜。
あまり聞かずにコーナー終了
アーチェ>あ、もう帰るの? まだまだ楽しいお話とかあるのになあ…。ま、それも人生よね。じゃあねえ。
それなりに聞いてからコーナー終了
アーチェ>あ、もう帰るのね? あたしと仲間の話を聞いてくれてありがとう! それじゃあ、今度はゲームで会おうね! バーイ!
全部聞いてコーナー終了
アーチェ>すっごーい! 全部聞いてくれたのね! ありがと! それじゃあ、今度はゲームで会おうね! 絶対だよ! バイバーイ!

クレス

クレスの容姿
アーチェ>このちょっと凛々しい感じの男の子が、あたしたちのパーティの一応のリーダー、クレス。フルネームはクレス・アルベイン。歳は…えーと…。ねえ、クレス、いくつだっけ?
クレス>17だよ。
アーチェ>あーそうそう。17歳。身長は170センチね。体重は59kgっと。これって痩せてるのかな?
クレス>普通じゃないかな。あーでも、父さんには、もう少し筋肉をつけた方がいいって言われたけどね。
アーチェ>今でも十分強いじゃん。
クレス>まだまださ。もっと修行して強くならなきゃ。あいつを倒すことなんかできやしない! とおーっ!
アーチェ>うわぁぁっ! いきなり剣を振り回すなっ! 危ないでしょうがっ!
クレス>ご、ごめん。
クレスの性格
アーチェ>さてさて、じゃあ、クレスがどんな性格か教えてあげましょう。そうねえ、一言で言えば、お人好し、ってところかな。すぐに騙されそうな顔してるでしょ? あ、いいところにいいやつが来た。ねえ、チェスター!
チェスター>なんか用かよ。
アーチェ>用があるから呼んだんでしょうが。そうでなくて、あたしがあんたを呼ぶわけないでしょ。
チェスター>ちぇっ。相変わらず口の悪い女だぜ。で、何だよ。
アーチェ>あんたクレスと幼なじみなんでしょ? クレスのお人好しエピソードとか知らない?
チェスター>そんなもん、いくらでもあらあ。付き合ってた女が、道場の弟子とデートしていたのを見ちまったんだが、遠縁の兄貴だと言われてマジに信じたとか、村の悪ガキどもが川に飴落としたとか、柿を猿にとられたとかいうのを信じて、代わりにお菓子を買ってやったりとか。
アーチェ>はあ…筋金入りね。
チェスター>もちろんあとで俺がぶん殴って謝らせたけどな。けどよ、あいつ俺を怒るんだぜ。殴るのは良くない、って。ま、そこがいいとこなんだがな。
アーチェ>うん、そうね。
クレスの秘密
アーチェ>ねえ、ミント。クレスの秘密、知りたくなあい?
ミント>アーチェさん、人の秘密を話したりするのは良くないことだと思います。
アーチェ>ふうん、じゃあ、知りたくないんだ。じゃあいいや。ねえ、すずちゃーん!
ミント>ああっ!
アーチェ>…やっぱり知りたいんでしょ。
ミント>あの…ちょっとは…。
アーチェ>じゃあ、教えてあげる。あのね、あの朴念仁に、彼女がいたらしいわよ。
ミント>ええっ! ど、どこの誰ですっ!?
アーチェ>ぐ、ぐるじい…く、首が…。
ミント>あ、ご、ごめんなさい。
アーチェ>はあはあ…。だ、大丈夫よ。とっくに振られたらしいから。
ミント>そ、そうなんですか。
アーチェ>へへへっ、安心した?
ミント>し、知りませんっ!
ミントのため息
ミント>…はあ。
クラース>どうしたミント。ため息などついて。
ミント>あ、クラースさん。あの…クレスさんに、昔付き合っていた人がいたんです。
クラース>まあ、あいつも17だからな。好きな女の一人や二人いただろう。
ミント>なんだか、気持ち悪いんです。
クラース>おいおい。
ミント>あ、違います。私の中に変なものがあって、それが気持ち悪いんです。黒い…喉に詰まるような、叫び出したくなるような…。でも、泣きたくなるような…。これってなんなのでしょう。
クラース>それは…あ、いや、大丈夫。そのうちに治るさ。
ミント>本当に?
クラース>ああ。誰でもかかるものさ。だから、大丈夫。
ミント>はい。
リーダーとしての自覚について
クレス>自覚っていわれてもなあ…じつは、ない。だってさ、みんなを取りまとめてるのって、やっぱりクラースさんだし、面倒見の良さで言えば、ミントだしさ。戦いの時に先頭きって突っ込んでいくから、そう見えるのかも知れないけど。うん。リーダーっていうよりは、斬り込み隊長かな。
バンダナについて
クレス>これは趣味だよ。アルベイン流の剣士にはなぜか多いけどね。父さんがしていたから、その影響もあるのかも。でもいいだろう? やっぱり、赤いバンダナは、熱血の象徴だよな!
チェスターについて
クレス>チェスターは親友さ。あいつは口は悪いし、ちょっと人を突き放すようなところがあるけど、すごくいいやつだよ。あいつの弓があれば、どんな戦いも負ける気がしないよ。

クラース

クラースの容姿
アーチェ>この変な紋様を体中に描いているのが、クラース・F・レスター。歳は29歳。もう、おじさんね。身長は176cmで、体重は62kg。まだ中年太りにはなってないみたい。鍔の広い帽子と、腕とか足とかに、じゃらじゃらうるさい鳴子を下げているのよね。ねえ、クラース、ほんとにそれ、なんとかならないの?
クラース>何度も同じ事を言わせるな。これは精霊の召喚に必要なものだ。外すわけにはいかん。
アーチェ>だからって寝るときも付けてることないじゃん。クラースが寝返りを打つたびに、じゃらじゃら鳴ってうるさいったらないんだから。
クラース>寝ているときに突然、敵に襲われたら危ないだろう。何事も用心のためだ。
アーチェ>まったく人間って不便よねえ。変な紋様を描いたり、そんなうるさいものをつけたりしなくちゃ、魔法が使えないんだから。
クラース>ふん、余計なお世話だ。遺伝で魔法が使えるやつにはわからんさ。努力が報われたときの喜びも、この紋様の美しさもな。
アーチェ>そんなもん、わからなくていいわよーだ。
クラースの性格
アーチェ>クラースって落ち着いているよね。いっつも冷静でさ。大人の男って感じ。
ミント>そうですね。慌てず、騒がず、…わたしたちの至らないところを、包んでくださるというか…頼りになります。
アーチェ>でもさあ、ミラルドさんのことになると、ちょっと変だよね。何か、クレス達とあんまりかわんなくなっちゃうじゃん。
ミント>ふふっ。人を好きになると、歳とか、そんないろんなこと関係なく、みんな同じになるんですよ。
アーチェ>実感こもってるねえ…それって体験から?
ミント>やだ…そんなこと、ないです…。
アーチェ>ふ〜ん、あやしいんだ。
クラースの秘密
アーチェ>あ! ねえ、チェスター、あんた知ってた?
チェスター>なにをだよ。
アーチェ>クラースのあの体の紋様って、落とせるんだよ。この前、手鏡を見ながら、目の下の紋様を描き入れてるのを見ちゃった。
チェスター>へえ。俺、てっきりあれ刺青だと思ってたよ。
アーチェ>そうなのよ。でも、考えてみたらそうよね。研究のためだったら、年がら年中あんな紋様を描いてる必要ないもんね。ミラルドさんだって嫌がるだろうし。
クラース>そうなんだ…。
アーチェ&
チェスター>
うわっ!
アーチェ>お、脅かさないでよ、もう…。
クラース>私も本当は本物の刺青にするつもりだったんだが、ミラルドがそれだけは許してくれなくてな。で、一週間は消えない特殊インクで我慢しているんだ。
アーチェ>そりゃそうよね。でもさあ、もしかして、お化粧うまいんじゃない?
クラース>ふ、まあな。ミラルドの化粧は私がいつもやっていたぞ。
アーチェ>ねえねえ、今度あたしにもしてよ。
チェスター>よせよせ。かわりゃしねえよ。
アーチェ>うっさいなあ。あんたのためにするんじゃないわよ。
すずちゃんのお化粧
アーチェ>あ、すずちゃん、すずちゃん。
すず>なんでしょう。
アーチェ>ねえ、ちょっとルージュをつけてみない?
すず>ルージュとは何ですか?
アーチェ>これ。…唇に塗るのよ。
すず>あ、紅ですね。
アーチェ>忍者はそういうんだ。ま、いいからつけてみようよ。…ぬりぬり――よし、っと。わあ、可愛い!
すず>そうですか?
アーチェ>ほら、鏡。ね? あ、クレスー、ほらほら見てよ。
クレス>何? …へえ! すっごい可愛いなあ。
すず>あ、ありがとうございます。
アーチェ>う…顔を赤らめても、表情だけは冷静なのね、やっぱり…。
召喚術って何?
クラース>簡単に言えば、精霊を呼び出して、従わせる術だ。それにはいろいろと手続きが必要で、私の体の紋様や、この服、それに鳴子なども儀式に必要なものだ。エルフ族の使う魔法とは原理が違うが、その威力は劣るものではない。
働かないでどうやって生活していたの?
クラース>理解のある人物が、援助してくれているのだ。私は、どこの誰かは知らないがな。そういうことはミラルドに任せてある。…何? 実はミラルドの印税で、食わせてもらっているのだろう、だと? そんなことはない! 大体あいつの本は…いや、待てよ…この間の町で、あいつの本を見たような…いや、しかし…
エルフがうらやましいの?
クラース>そんなことはまったくない! 大体、何の努力もしないで、体質で魔術が使えるような連中を、何でうらやましいと思わねばならんのだ! 結果は努力して勝ち取るものだ! 断じてうらやましくなどない!

アーチェ

アーチェの容姿
アーチェ>さあーてお待ちかね! この美少女こそ、我らがパーティに咲いた一輪の華麗な花! みんなのアイドル、アーチェ・クラインよ! エルフ特有のはかなげな美しさと、人生の短い人間の、命の輝きを併せ持つ、奇蹟の宝石、ハーフエルフ! その魔法の力は、天を焦がし、あらゆる悪を討ち滅ぼす! ハーメルの町の人々は、あたしを幸運を運ぶ魔法使いと崇めて、貢ぎ物を欠かしたことがなかったわ。ああ、なんてすばらしいのかしら…。
チェスター>えー、歳は17。身長157cm。体重は39kg? おいおい、嘘だろう? どう見たって80kgはあるぜ。見ろよあのホウキ。椅子のところを中心に、ぐにゃあって、曲がってるじゃねえか。
アーチェ>誰が80kgだあっ!
チェスター>いてえっ!
アーチェ>そんなにないわよっ…そりゃあ、ちょっとはごまかしてるけどさ。
チェスター>75kgか?
アーチェ>41kgよっ! …あっ! きゃー、言っちゃったー! …うぬぬぬ、あんたのせいよっ! ぶち殺してやるっ。
チェスター>へっへーんだ。追いつけるもんなら追いついてみろよ〜。
アーチェ>待ちなさいよっ!
アーチェの性格
チェスター>アーチェは性格が悪い!
クレス>そうでもないよ。
チェスター>いいや、悪い! 短気だわ、うるさいわ、すぐ人のことを殴るわ、極悪だな!
クレス>それは偏見だよ。そりゃあミントに比べれば声は大きいし、少しはうるさいけど…。でも、古代文字は読めるし、魔法は使えるし、物事だって深く考えているし…。
チェスター>あいつが!? はん! あいつの頭の中にあるのは、楽をすることと、晩飯のことだけじゃねえのか? いや、そうに違いない。ありゃパーだ!
アーチェ>だ・れ・が・パー・だってえ〜。
チェスター>うわぁ、出た!
アーチェ>あ、待て! 逃げるなこんちくしょう!
クレス>…ったく、しょうがないなあチェスターは。アーチェのことになると、いつもああなんだから…。
アーチェの秘密
チェスター>おいクレス。アーチェの弱み、なんか知らねえか。
クレス>無いんじゃないの? そんなの。
チェスター>あっさり言うなよ。よーく思い出せ。何か一つくらいあるだろうが。
クレス>う〜ん……そうだ! 酒癖が悪い、っていうのは?
チェスター>酒癖?
クレス>うん。クラースさんに聞いたけど、酔うと眠っちゃって、わけのわかんないことを叫び出すそうだよ。
チェスター>なるほど…ひょっとすると、とんでもない秘密を喋るかもしれねえな。…ありがとよ、クレス! そのうちに礼はするぜ!
クレス>酔わせて変なことするなよ。
チェスター>するかっ!
チェスターの自業自得
チェスター>いてててて…。
クレス>ど、どうしたんだよチェスター、その怪我…。
チェスター>どうもこうもないぜ。アーチェの弱みを握ってやろうと思って、昨日、おだてて酒を呑ませたんだよ。
クレス>それでなんでそんな怪我するのさ。
チェスター>それがよ、アーチェのやつ、おまえの言う通り眠って、寝言を言い出したと思ったら、それが、魔法の呪文だったんだよ。…おかげでこのざまだ。
クレス>昨日の宿の爆発は、アーチェだったのか! やっばいなあ…。
チェスター>畜生! いいかクレス! 俺は、自業自得なんて思わねえからな!
クレス>何も言ってないじゃんか…。
魔術って何?
アーチェ>天然自然の力を引き出し、それをさまざまに変質させて使う技のことよ。エルフ族の血を持つ者にしか、使うことはできないわ。ま、人間は色々と工夫して、魔術もどきの技を使おうとしているけどね。本家にはかなわないわよ。
ホウキでなきゃ空を飛べないの?
アーチェ>そういうわけじゃないよ。その気になればモップでも剣でも、飛ぶことができるけど、ホウキが一番魔力の安定性がいいのよね。魔法力のバランスが崩れると墜落しちゃうから、安定のいいホウキを使っているんだ。
どうして料理が下手なの?
アーチェ>あたしが下手なんじゃなくて、みんなが味音痴なのよ! そうに決まってるじゃん! 失礼ね!

チェスター

チェスターの容姿
アーチェ>つり目。
ミント>はい?
アーチェ>チェスターのことよ。あいつの容姿を一言でいうならそれしかないわ。つり目で十分よ、つり目で。
ミント>あ、あの、もう少しちゃんと紹介してあげた方が…。
すず>身長175cm、体重62kg、17歳。
ミント>きゃっ! …す、すずちゃん…?
すず>弓の腕前はかなりのもの。皮肉めいた微笑みが村の女の子たちに人気があった。
アーチェ>ふん! 信じられないなー、そんなこと。
すず>忍者の調べに嘘はありません。
ミント>ですって。
アーチェ>はははーん、だ。そ、そんなこと、信じられませんよーだ。
チェスターの性格
クレス>チェスターの性格を言うなら…皮肉屋ってとこかな。
チェスター>んだよ。
クレス>チェスターは、もう少し素直になった方がいいと思うけどな。
チェスター>俺は十分素直だぜ。いつだってな。
クレス>そうでもないと思うけど。
チェスター>パーにはパーって言うし、まずい料理はまずいって言っているだろ? …十分素直だぜ。
クレス>…ひょっとして、本当にわかってないのか?
チェスター>なにがだよ。
クレス>はあ…ならいいんだ。そのうちわかるだろうから。
チェスター>変なやつだな。
チェスターの秘密
アーチェ>ねえねえ、なにかあるんでしょ? 教えてよ、クレス。
クレス>知らないよ、チェスターの秘密なんて。
アーチェ>隠さなくたっていいじゃん! ねえってばあ、教えてよ。苦手なものとかないの? あるでしょ?
クレス>そうだなあ…タマネギが嫌いなのは知ってるけど…。
アーチェ>ほっほう! タマネギ!
クレス>あ! いや、今のは間違い! 嘘だよ!
アーチェ>クレス〜。あなた、本当に嘘が下手ねえ。うふふっ、いいことを聞いたわ〜。ようし! ちょうど今日は、あたしが料理当番だもんね! 今夜のメニューは、タマネギづくしに大・決・定!
クレス>ああ、チェスター! 許してくれ〜!
アーチェ>さあ、クレス。あんたから聞いたってことを黙っていて欲しかったら、料理を手伝うのよ!
クレス>悪魔だ…! ピンクの髪の悪魔だー!
アーチェ>ほーほっほっほっ。
タマネギ料理
チェスター>げえっ! タ、タマネギ料理…。
アーチェ>おほほほ。そう! 今日は、栄養満点のタマネギづくし! チェスターぁ…残したら、許さないからね!
チェスター>ちきしょう! クレス、てめえだな! あとで憶えてろよ!
クレス>うううっ…仕方がなかったんだよ!
アーチェ>さあ、食べるのよ、チェスター! 好き嫌いなんて、子供にしか許されないんだから! …って、あれ? みんなもどうして食べないの? あ…すずちゃん、その料理、どこへ持ってくの?
犬>わんわん! …がふがふがふ…あうん…。
すず>やはり。
クラース>犬が…泡を吹いているぞ。
すず>毒味をして正解でした。
チェスター>は…はははっ! アーチェ〜! これはもう好き嫌いじゃあないぜ! 毒はくえねえよなあ、毒は! 俺様にタマネギを食わせたかったら、まず、ちゃんとした食い物にして出すんだな!
アーチェ>き〜っ! くやしいーっ! 今に見てなさいよ! 必ずあんたにタマネギを食わせて、旨いって言わせてやるからね!
チェスター>ぜってぇ、いわねえよ!
※料理の出来不出来に関係せず、犬にネギ類を与えると中毒を起こして死に至ることがあります。
どうしてタマネギが嫌いなの?
チェスター>昔、売れ残って、でっけえ穴に捨てられたタマネギの中に落ちたことがあるんだよ。そいつが腐ってやがって…あれからだ。タマネギが嫌いになったのは。アミィのやつは、あんな旨いものはない、って俺に食わせようと何度も料理を作ったけどよ、いくらアミィの手料理でも、あれだけは駄目だったぜ。もちろん、今もな。
好きな女の子のタイプは?
チェスター>好きなタイプはないが、がさつでうるさくて料理が下手な女はお断りだぜ。――いてっ! アーチェ、てめえ! 石投げてんじゃねえよ!
クレスをどう思う?
チェスター>あいつは親友だよ。孤児だったおれたち兄弟と、偏見無く付き合ってくれたのはあいつだけだったからな。あいつが前衛なら、どんな戦いも絶対負ける気がしねえよ。

すず

すずの容姿
アーチェ>すずちゃんは、新しい仲間なんだよね。まあ、この姿からわかるかと思うんだけど。
すず>忍者です。
アーチェ>剣も使えれば、格闘もできで、そのうえ魔法みたいな技も使うことができちゃうんだよね。
すず>はい。忍術と言います。ひとつ、お見せしましょうか?
アーチェ>あ、はは…今はいいや。こないだみたいに、爆発で辺り一帯吹き飛ばしちゃったら、大変だから。また今度、ね。
すず>そうですか。
アーチェ>えーと…すずちゃんは、まだ11歳。身長は135cm。体重は28kg、と。やっぱ、軽いねえ。
すず>おおがまを出しましょうか?
アーチェ>え? いまはお釜なんていいわよ。
すず>いえ、大きなガマガエルです。…忍法、児雷也! いでよ、おおがまー。
アーチェ>わーっ待った待った! 出さなくていい、出さなくて。
すず>そうですか。
アーチェ>はあ…。
すずの性格
チェスター>なんていうか、喜怒哀楽がはっきりしないよな。
すず>忍者ですから。
クレス>すごく自分に厳しいと思うよ。掟第一ってのがすごいよね。
すず>忍者ですから。
クラース>戦闘力も高い。クレス、真剣に戦ったら勝てそうか?
クレス>どうでしょう。難しいかもしれませんよ。戦闘中にあそこまで冷静ではいられませんよ。
すず>わたし、忍者ですから。
アーチェ>それっ! こちょこちょこちょこちょ…あれ? だめ?
チェスター>ったく! 馬鹿なことやってんなよな。
アーチェ>いーじゃん! 笑わせようとしただけでしょうが!
クレス>それにしても、くすぐったくないの?
すず>忍者ですから。拷問に耐える訓練も受けています。
アーチェ>ご、拷問、ってほどでもないと思うんだけど。
チェスター>ひどいやつだな、アーチェ。こんな娘を拷問するとは。
アーチェ>いちいち、うっさい!
すずの秘密
アーチェ>すずちゃんの秘密って、なんだと思う、クレス?
クレス>うーん…忍者ってこと自体が、秘密みたいなものだからなあ。
アーチェ>全身これ秘密、って感じよねえ。
クレス>あの一見なにも入っていないような服から、とんでもないもの出すしな。
アーチェ>でっかガマガエルとか、ね。…そうだ! ねえクレス。これからすずちゃんの予備の服を調べてみない?
クレス>それはちょっとまずいだろう。
アーチェ>平気平気。さっき買い物に行ったばっかりだし。さ、いこいこ。
クレス>お、おい。手を引っ張るなよ。
アーチェ>さーて…あ! これだこれだ。
クレス>アーチェ、まずいって。
アーチェ>大丈夫大丈夫…。おー! こ、これ、すごいよ! こんなの信じらんない!
クレス>え、どれどれ…こ、これはっ――うっ…。
アーチェ>どうしたの、クレス? あっ! うう…なにかが首に刺さって…Zzz…。
すず>殺しはしません。でも、目が覚めたら今見たことは忘れています。忍者の秘密を探ることは、許されないのです。
昨日は…?
ミント>クレスさん、しっかり!
クレス>う…あれ、僕はいったい…。
ミント>よかった…丸一日寝ていたんですよ。心配しました。
クレス>なんだか、頭が重い…何をしていたんだっけ?
ミント>憶えていないんですか?
クレス>うん、何にも…。
ミント>あ、すずちゃん! クレスさんが、昨日何をしていたか知りませんか?
すず>いえ、昨日は買い物に出ていましたから。
ミント>そうでしたね…本当に、どうしたのかしら。アーチェさんも何も憶えていないと言うし…。
クレス>いててて…。
忍術って何?
すず>火薬や、幻覚を引き起こす特殊な粉、催眠術などを組み合わせて、魔術的効果を引き出す、忍者特有の戦闘方法です。超自然の力を借りないので、修練を積めば、誰でも忍術を使うことができるようになります。…修行はとても厳しいですが。
どうして表情があんまり変わらないの?
すず>表情の変化で、敵にこちらの状態を悟られないためです。厳しい訓練を積んで、わたしもその境地に達することができました。でもそのせいで、普段もあまり表情が変わらなくなってしまいましたけど。
どうしたら仲間になってくれるの?
すず>それは秘密です。がんばって、忍者の里を探してください。ひとつヒントを言えば、わたしは未来でみなさんを待っています。

ミント

ミントの容姿
アーチェ>この娘がミント。ミント・アドネード。我らがパーティの治療担当の、法術師よ。神様の聖なる力をちょこっと借りて、怪我を治したりできるんだ。で、美人。色も白いし、別に香水とかつけてるわけでもないのに、いい匂いがするのよね。歳は18歳。身長は162cm。えーと、体重は…あ、内緒だって。でも、あたしの見たところ42kgぐらいだと思うわ。…そうでしょ、クレス。
クレス>な、何で僕に聞くんだよ。
アーチェ>あら。だって、抱き上げれば大体のところはわかるでしょ。
クレス>そ、そんなことしたことないよ!
アーチェ>信じられないなあ、クラースさん! ちょっとちょっと。
クラース>なんだ。
アーチェ>かくかくしかじかなんだけど、本当?
クラース>クレス、嘘はよくないな。君たちが私の目を盗んで抱き合って会って、知らないとでも思っているのか。
アーチェ>きゃー! やっぱり!
クレス>う、嘘だっ!
クラース>はっはっはっ、冗談だ冗談。クレスに、そんな度胸があるわけないだろう。
アーチェ>それもそうね。
クレス>それで納得されるのも、面白くない…。
ミントの性格
アーチェ>では、ミントがどんな性格か、彼女をよ〜く知っている、クレスに聞いてみましょう。クレス、よろしくね。
クレス>よ、よろしく。
アーチェ>なに硬くなってんのよ。別に、とって食ったりしないわよ。…で、ミントってクレスから見てどんな性格?
クレス>うん…控えめで、おとなしくて、とっても優しいよ。…それに、いつも仲間を気遣っていて、栄養のバランスも考えて料理をしてくれるし、それだけじゃなくて、その料理がとても旨いんだ!
アーチェ>む。…あたしだってちゃんと料理当番してるわよ。あたしの料理だっておいしいでしょ?
クレス>でも優しいだけじゃなくて、いざ闘いになったら勇敢なんだ。決してひるんだりしない。ミントが法術を使うとき、なんだか輝いて見えるんだ。
アーチェ>ねえ、あたしの料理はどうなのよ? ミントと比べてさあ。
クレス>ミントは偉いよ。…ああ、それなのに、僕は彼女に嘘を! ああ、僕はなんて酷いやつなんだ!
アーチェ>…はあ、だめだこりゃ。
ミントの秘密
アーチェ>みなさんお待ちかねー。今明かされるミントの秘密!
ミント>わたし、秘密なんてありませんよ。
アーチェ>しらばっくれてもだめだめ。とっておきのがあるじゃん。
ミント>なんですか?
アーチェ>ミントって実は…すっごいボイ〜ン、なのでーす!
クレス>
チェスター>
クラース>
おお〜っ。
ミント>ア、アーチェさんっ!。
アーチェ>普段はあんな服着てるからわかんないけど、あれはもう…うふふふ。
クレス>そ、そんなに…。
ミント>クレスさんっ、聞いちゃだめっ!!
クレス>い、いたたたっ! ミントっ、耳がつぶれるよっ!
ミント>いやいやっ、アーチェさんのバカーッ!
アーチェ>うーふっふっふっふっふっふ。
アーチェ>あーあ、いいなあミントは。
チェスター>よお、えぐれ胸。
アーチェ>うっさいなあ! 大きけりゃいいってもんじゃないわよ! …ねえ、すずちゃん。
すず>わたし、これからですから。
アーチェ>え?
すず>これからですから。
チェスター>うわはははは! げはははは!
アーチェ>うっさい! うっさい! あたしだって百年もすれば立派に育つんだから!
法術って何?
ミント>神様にお願いをして、ほんの少しだけ力を貸してもらうことです。それにはやはり、常日頃からの信仰が欠かせません。法術師は、聖獣ユニコーンを崇めていますが、それはユニコーンが、神様の使いだと信じられているからです。一説には、ユニコーンホーンを通じて、神様の力がこの世界に流れ込んでいるとも言われていますが、本当のところはわかりません。
恋愛をしたことはあるの?
ミント>実は…ありません。でも、物語をたくさん読んでいますから、わかります。例えば、恋をしたときの体に起きる変化の症例とか。だから、準備は万全です。
好きな食べ物、嫌いな食べ物
ミント>あの…実は、お肉があまり得意ではないんです。あ、いえ、嫌いなのではなくて、その…すぐに太ってしまうので…。他には別に、嫌いな物はありませんわ。