マジェスティックファンタジアン

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テイルズオブシンフォニアスキットテキスト

000〜099

  • 色分けはキャラクターが変わるごとにしています。
000:聖堂ってどんなトコ?
ロイド「なぁ、コレット、聖域の中ってどうなってんだ?
ジーニアス「ボクらは中に入ったことないから
なんだかドキドキするよ
コレット「んーとね。ちょっと暗くって
お日さまの光はあまり入ってなくって・・・
ジーニアス「なんかボクのイメージとは違うのかも・・・
コレット「でもね、私も奥の方には行ったことないの
ロイド「ふーん〜。早く入ってみてぇな♪
ジーニアス「ロイド、最初はいつもやる気満々だよね・・・
001:天使になる旅へ
ジーニアス「コレット、これからどうするんだろう?
ロイド「あの天使は封印を解放しろとか言ってたよな。
それでコレットが天使になるって・・・
ジーニアス「コレット、旅に出ちゃうんだ・・・
002:そわそわノイシュ
ロイド「なぁ、ノイシュ。
なんか今日おまえ聖域出てからソワソワしてないか?
どうかしたのか?
ノイシュ「クゥーン
ロイド「変なヤツ・・・
ノイシュ「クゥーンクゥーン!
ロイド「ん? 何だよ?
ノイシュ「クンクンクゥーン!クゥゥーン!!
ロイド「全然わかんねぇよ・・・
おまえしゃべれればよかったのにな
ノイシュ「クゥ・・・
003:コレットの隠し事
ロイド「コレットは確かに昼頃出発って言ってたんだ!
それなのにどうして!
ジーニアス「コレット、出発の時、いつもより妙に明るかったよ。
村のみんなにも『大丈夫だから』、『頑張るから』って
ロイド「あいつ・・・何か隠してるんじゃないか?
隠しごとや悩みごとがあるとき
いつもなんか白々しい態度じゃなかったか?
ジーニアス「そうかも・・・
ロイド「ファイドラばあちゃんなら何か知ってるはずだ
004:パルマコスタを目指して
ロイド「先生、次の目的地は?
リフィル「パルマコスタを目指すべきね。
この大陸では、これ以上の手がかりは得られないと思うわ
ジーニアス「世界最大の都だよ
マーテル教会の聖堂もあるし、学校もある。
きっとなにか手がかりがみつかるよ
クラトス「だが、パルマコスタを目指すなら
オサ山道を越えなければならない
それほど険しい山道ではないが
準備して行くにこしたことはないぞ
ロイド「そうだな。
トリエットで買い物してから行こうか
005:オサ山道坑道にて
リフィル「まだ坑道としてはしっかりしているわね
コレット「使われなくなったのは最近なんでしょうか
リフィル「鉱石がとれなくなったのではなさそうだわ。
採掘作業できなくなった理由があるのだと思うわ
コレット「・・・ディザイアンでしょうか
リフィル「おそらく、ね
006:暗殺者はお友達?
ロイド「さっきの女、何だったんだろうな
コレット「また会えるといいね
ロイド「何言ってんだ。あいつはコレットのこと
殺そうとしてるんだぜ?
コレット「お友達になったら訳を聞かないとね
ロイド「そういう問題じゃないだろ?
大体、どうやって友達になるんだよ
コレット「どうしよう?
ロイド「どうしようって・・・オレに言われても
コレット「今度会う時までに考えておいてね
ロイド「・・・オレが考えるのか・・・?
007:パルマコスタのドア
ジーニアス「パルマコスタの人たちって勇敢だよね
ロイド「ああ、頑張ってディザイアンに
立ち向かおうとしてるからな
ジーニアス「ホント、イセリアの人たちにも見せてやりたいよ
コレット「総督府のドアって人が
上手く街をまとめているみたいだね
リフィル「まずは、そのドアって人に話を聞いてみましょう
008:神子が増えれば・・・
ロイド「ちくしょー、あいつらむかつくなぁ!
ジーニアス「ニセ神子の奴らでしょ! ボクもくやしくって
ロイド「そうだよな!
世界を救おうとしてるのはコレットなんだぜ!
コレット「え?
ロイド「コレットはくやしくないのか?
コレット「えっと、神子が沢山いたら
世界が救われる可能性も増えて、いいよねぇ
ロイド&ジーニアス「・・・はぁ
009:ロイドには内緒だよ
コレット「ジーニアス、元気ないね? だいじょぶ?
ジーニアス「あ、ごめん。この学校にボクも通うはずだったんだなって
思ったら・・・ちょっとね
リフィル「残念だったわね。
・・・勉強したかったんでしょう?
ジーニアス「・・・うん。でもいいんだ。
こうやって世界再生に協力するなんて
滅多にできない経験だし
コレット「ごめんね。大変なことに巻き込んじゃって
ジーニアス「何言ってるのさ
ボクとロイドはおまけで付いてきてるんだよ。
コレットは気にしないで
コレット「うん。ありがとね
ジーニアス「あ、あのね。ロイドにはこのこと言わないで。
ロイド、村のこと気にしてると思うから
ボクのことまで負担をかけたくないんだ
リフィル「そうね、分かったわ
010:だってエルフだもん
ロイド「それにしてもびっくりしたー!
リフィル「空を飛ぶなんて、滅多に出来ない経験ですものね
ジーニアス「空から落ちる経験もね
しいな「仕方ないだろ。
シルヴァラントの封印を解放すれば
こっちのマナが薄くなるんだから
ジーニアス「薄いって言っても、こっちはシルヴァラントに比べたら
随分マナが濃いよ
しいな「へぇ・・・そんなことが分かるのかい?
ロイド「そりゃわかるさ。
ジーニアスと先生はエルフだからな
しいな「どうしてエルフだと分かるのさ
ロイド「そりゃ・・・
エルフだからだよ
ジーニアス&リフィル「・・・・・・・・・
011:ロイド、告白してみる
ロイド「コレット。ここがテセアラだぜ。分かるか?
・・・だめだ。やっぱり何の反応もねぇや・・・
ジーニアス「ロイドがコレットのこと好きだって
言ったらいいんじゃないの?
ロイド「・・・え? なんで?
ジーニアス「もー、鈍いなぁ。いいから言ってみなよ
ロイド「え・・・えっと・・・好きだ!
コレット「・・・・・・・
ジーニアス「まあ、こんなことで正気に返ったら
テセアラくんだりまできたりしないよね
ロイド「ジーニアス!
ジーニアス「いててててて・・・・
012:あきらめないで
ジーニアス「ロイド、どうかしたの?
ロイド「いや・・・イセリアで村のみんなを傷つけて・・・
そして、今回コレットを守ってやることもできなかった
少しは強くなったつもりでいたけど
まったく進歩してないなと思ってさ・・・
ジーニアス「ロイド・・・。でも、でもロイドは
いつも最善を尽くそうとしてきたんだろ
諦めないで、こうしてテセアラにまできた。
他の人間とは違うよ
・・・だから、ボク・・・ロイドが好きなんだ
ロイド「・・・ありがとな、ジーニアス
よし。せっかくここまできたんだ
諦めずに、コレットも世界も救える道を探してみせる
ジーニアス「そうだよ! がんばろう!
ロイド「ああ!
013:ノイシュの怒りおさまらず
ノイシュ「グルルルルル
ロイド「ノイシュ、何怒ってるんだ?
リフィル「墜落したことに驚いているのではなくて
ロイド「そうか・・・。ごめんなノイシュ
ノイシュ「グルルルルル
ロイド「謝ってるじゃないか
ノイシュ「グルルルルル
ロイド「もういいよ!
おまえの今日の夕飯は抜きだからな!
ノイシュ「キュ・・・キューンキューン!
014:繁栄世界テセアラ
ジーニアス「テセアラってすごいね!
シルヴァラントじゃ
見たことないものがいっぱいあるよ!
リフィル「繁栄世界・・・というだけのことはあるわね
でも、こちらの世界が繁栄している限り
シルヴァラントは衰退しつづけるのよ・・・
ジーニアス「あ・・・そうだったね・・・
でもさ、一体どうしてそういう仕組みに
なっているんだろう?
リフィル「そうね。それは興味深いテーマだわ。ふーむ
015:なんだか似ている
ゼロス「こうしてみるとこの二人、何だか似てないか?
ロイド「そうか?
ゼロス「あんまり笑わないしよ。
やっぱ女の子は笑わないとな!
ロイド「・・・コレットは笑いたくても笑えないんだ
そんなこと言うな!
ゼロス「わ、悪かったよ。もーアツイ奴だなぁ
016:テセアラ橋へ急げ
ロイド「クソ! 先生たち、無事だといいけど!
しいな「グランテセアラブリッジは一部が跳ね橋になってるんだ
橋をあげられちまったらお手上げだよ
プレセア「・・・移動中の会話による移動速度の低下・・・
ロイド「おっと、その通りだ。急ごう!
017:テセアラのハーフエルフ
ゼロス「しかしリフィルさまとがきんちょが
ハーフエルフだったとはなぁ
ロイド「何だよ、おまえまで差別するつもりか
ゼロス「・・・そういうけどな。生まれたときから
こっちはそういう教育を受けてるんだぜ
ハーフエルフは
愚かで野蛮で汚らわしい生き物だって
ロイド「おまえっ!
ゼロス「怒るなよ。一般論だ
まあ、まだちょっとしか一緒にいないけど、俺たちと変わらない
いい奴だってことは分かるぜ
ロイド「・・・なら、いい
ゼロス「分かってても、割り切れないのが
差別って奴の根本なんだよなぁ・・・
018:コリン、ピンチ!
リフィル「こちらでは、精霊も研究の対象にしているのね
しいな「ああ、マナをエネルギーとして利用するのには
精霊自体を研究する方がいいのさ
リフィル「興味深いわ。精霊という存在は、どう誕生して
どう世界に影響を与えているのか・・・
コリン「コリンは精霊の研究には反対!
リフィル「あら、どうして?
コリン「どうしても!
しいな「コリンは、実験の段階で
色々つらい思いをしてきてるからサ
リフィル「そういえばコリンは人工精霊なのよね。興味深い
コリン「や、やば・・・
しいな「ずらかれ!
リフィル「あ、お待ちなさい!
019:美男薄命
ロイド「ミズホって里は、森のどこらへんにあるんだ?
しいな「そいつは言えないよ。
どうせもうすぐ着くんだから我慢しとくれ
ゼロス「相変わらずミズホの連中は秘密主義だな
しいな「独自の文化を守るためだよ
いやならあんたはガオラキアの森で
待ってるといいよ
ゼロス「じょ、ジョーダンでしょー。
死の森に置いてきぼりなんてごめんだぜ
プレセア「ガオラキアの森に一人残った場合の生存確率
・・・二十五パーセント
ゼロス「ぐはっ。
ヤなこと言わないでよー。プレセアちゃーん
ロイド「大丈夫だって。
ゼロスって殺しても死ななそーだぜ
しいな「同感
ゼロス「ちぇっ。美男薄命って言うだろ
プレセア「・・・用法ミス、確認。訂正の必要あり
ゼロス「プレセアちゃ〜ん!
020:不気味な客
ジーニアス「プレセアの客とか言う不気味な奴
あいつ・・・メルトキオにもいたよね?
ロイド「そうだな。何だかイヤな予感がする
しいな「・・・あいつからは血の匂いを感じるね
リフィル「アルテスタのところへ急ぎましょう。
プレセアをあの男の側に
置いておくのは危険だわ
021:しいなが立派なのは・・・
ゼロス「エクスフィア鉱山ねぇ・・・
しいな「なんだい、うさんくさそうな声をだして
ゼロス「おまえだって知ってるでしょーよ
アルタミラの方にあるエクスフィア鉱山といえば
トイズバレー鉱山のことだろ
しいな「ああ、隣のモーリアと坑道で繋がってるっていう、あれかい?
ゼロス「だとしたら、あの付近の山の持ち主が
誰かを考えて見ろよ
しいな「・・・レザレノ・カンパニーだろうねぇ。
でもそれがどうしたんだい?
ゼロス「・・・ちぇっ。しいなが立派なのは胸だけか
(あ、痛っ!)
しいな「殴るよ!
ゼロス「殴ってから言うなよー、もー
022:タバサは天使?
ロイド「なあ、さっきのタバサって人
ちょっと変わってたな
コレット「そうかなぁ
ロイド「なんていうか・・・
ほら、コレットが天使化して
正気じゃなかった頃に
ちょっと似てるような感じなんだよ
リーガル「・・・呼吸をしていないからではないか
コレット「え? 息をしてなかったってことですか?
ロイド「本当かよ
リーガル「そのようだったな。まあ、よほど鍛錬していて
静かに息をしているのかも知れぬが・・・
ロイド「まさか、あのタバサも天使なのかな
コレット「・・・悪い人には感じられなかったけど
リーガル「油断は禁物だ
023:弟子入り志願
ジーニアス「あ〜あ、今のが最後のガルドだよ。
どうするのロイド?
ロイド「さあ?
ジーニアス「そうだ! ロイドの剣売ってお金にすればいいんだ
ロイド「だぁー! そんなことしたら俺は
どうやって戦えばいいんだよ?
素手で戦えってのか?
リーガル「・・・では足で戦う方法を伝授しよう
ロイド「や、やだよー
024:しいなの本名
ロイド「おろちとくちなわって兄弟なんだろ。
面白い名前だな
しいな「両方とも、ミズホの古い言葉で蛇って意味なのさ。
でもそれが本当の名前じゃないんだよ
プレセア「偽名・・・なんですか?
しいな「ちょっと違うけど・・・
ミズホにはあざなっていう、別名をつける風習があってね。
本当の名前を隠す習慣があるのさ
ロイド「へぇ〜本当の名前はなんて言うんだ?
しいな「さあね。それは本人と親と頭領しか知らないよ。
あとは結婚する相手だね
プレセア「しいなさんの名前もあざななんですか
しいな「ああ、そうさ
ゼロス「プレセアちゃん。俺さま、しいなの本名知ってるぜ
しいな「え!? なんであんたが知ってるのさ!
ゼロス「しいなの本名は妖怪暴力鬼女っていうんだぜ
しいな「・・・ゼロスっ!!
ゼロス「ほらみろ。暴力鬼女じゃねぇか〜・・・
025:がんばれしいな
コリン「どうしたの? しいな・・・
やっぱり不安なの?
しいな「・・・そりゃあそうだよ
コリン「大丈夫。いざとなったら
コリンがしいなを守るから。ね?
しいな「・・・ありがたいけどさ
でもあんたじゃ・・・力不足だと思うよ。
もちろん、あたしもね
コリン「そんな後ろ向きじゃ駄目だよ。
コリン、頑張るから、しいなも頑張ろう!
しいな「・・・ああ
026:ありがとうコリン
ロイド「だいじょうぶか?
しいな「あ・・・ああ・・・
ロイド「ありがとな。おまえと・・・コリンのおかげだよ
しいな「あたし・・・コリンに謝らないと
ロイド「どうしてだ?
しいな「コリンに・・・力不足だなんて
言っちまったからさ
不足してたのはあたしの根性だったみたいだ。
あの子に酷いこといっちまったよ・・・
ロイド「・・・コリンの鈴に、祈れよ
しいな「鈴に?
ロイド「コレットがよく言ってた
祈るってのは自分の中にいる神様に
語りかけることなんだって。
鈴に祈ったら、コリンに届かないかな
しいな「・・・へへ。そうだね。祈るよ、コリンに。
ありがとう・・・それからごめんって
027:コレットの内緒事
コレット「私・・・やっぱりおかしいのかな・・・
ロイド「え? 何か言ったか?
コレット「ううん、何でもない
ロイド「心配事なら言えよ。一人で悩んじゃだめだぞ
コレット「エヘヘ・・・。アリガト
本当にありがとう、ロイド。
・・・でも・・・こんなこと誰にも言えないよ
こんな・・・こんな体のこと
・・・誰にも言えない
028:友達になろうね
ジーニアス「ミトスって一人で暮らしてたんだよね
ミトス「そうだよ
ジーニアス「お父さんとかお母さんは?
ミトス「・・・二人とももう死んじゃったから
ジーニアス「ボクも同じ・・・
ミトス「そうなの? 何だか似ているね、ボクたち
ジーニアス「うん、そうだね。仲良くなれそうだよね
ミトス「・・・仲良く? 本当?
ジーニアス「うん。友達になろうね
ミトス「・・・ありがとう!
029:けん玉とミトス
コレット「どしたの、みんな
ロイド「いやぁ、ジーニアスのけん玉で
遊んでたんだけど、これが難しくて・・・
ミトス「ボクにも貸してくれるかな?
ジーニアス「もちろん! はい
ミトス「ありがとう。・・・それ!
ジーニアス「うわぁ・・・ミトス、上手だね!
ロイド「・・・もしかしてけん玉って
ハーフエルフの作った遊びなんじゃねーの
コレット「私もやってみていいかなぁ
ジーニアス「いいよ
コレット「せーの。それっ! えい! たぁ! ・・・あ!
ロイド「やべ、また先生にあたっちまう!
ミトス「・・・危ない!
ジーニアス「あれ・・・けん玉が方向を変えて・・・
ロイド「ゼロスに・・・
コレット「落ちちゃった・・・
ゼロス「いてて! なんでけん玉が降ってくるんだよ!
コレット「不思議だねぇ・・・
ジーニアス「コレットの力のせいかな
ミトス「不思議なこともあるんだね。
でもリフィルさんに怪我がなくてよかったよ
ゼロス「俺さまはいいのかよ。とほ〜
030:帰れない二人
プレセア「私の村が・・・
私にはもう帰る場所がないんですね・・・
ジーニアス「元気出してよ・・・って言っても無理だよね
でも、ボクも帰る場所がないんだ。
ロイドと一緒に村を追い出されたからね
プレセア「・・・そうなんですか?
ジーニアス「うん、だからボクもプレセアの気持ちが少しわかるよ
でもね、この世界をどうにかすれば
新しい土地がボクらを待ってくれている。そんな気がするんだ
プレセア「・・・そうですね。世界は・・・広いですから。
ジーニアスは、小さいのに・・・偉いです
ジーニアス「何言ってるんだよ。
プレセアの方が小さいじゃない
プレセア「・・・そうでした
031:ゼロスの欲しいもの
ジーニアス「ねえ、ゼロス。プレセアのプレゼントの
お返しを考えてるんだけど、ゼロスなら何が欲しい?
ゼロス「きれいなおねーちゃん!
ジーニアス「・・・は?
ゼロス「何なに、ジーニアスく〜ん、きれいなおねーちゃん
紹介してくれるのかよ〜?
ジーニアス「なんでボクがそんなことしなくちゃいけないの!!
032:しいなの欲しいもの
ジーニアス「ねえ、しいな。プレセアのプレゼントのお返しを考えてるんだけど、何がいいかなぁ
しいな「こればっかりは好みの問題だからねぇ
ジーニアス「しいなは何かあげたの?
しいな「あたしは、ミズホの里に代々伝わる
ワラ人形を作ってあげたよ
式神の一種だからね。使い方は
・・・ジーニアスには刺激が強すぎるかも
ジーニアス「・・・なんとなくわかるよ
033:裏切り者
ゼロス「ふさぎこんでるなんて、らしくないな
しいな「あんたに慰めてもらおうなんて思ってないよ
ゼロス「うむ。その調子だ
しいな「くちなわのヤツ・・・
ゼロス「ま、そうヤツを責めるなよ
しいな「ほっといてくれ!
あたしは裏切り者っていうのが大嫌いなんだよ
ゼロス「おー、こわっ。女のヒステリーは犬もくわねえぞ
しいな「大きなお世話だ!
ゼロス「まず初めに誰が裏切ったのか考えてみるんだな
しいな「なんだと!
ゼロス「ひぇ〜。退散、退散
しいな「あたしは・・・あたしは・・・
034:爆弾どっかーん
コレット「ディザイアンの牧場が復活していたらどうしよう
ロイド「そうだな。また先生に
バーンとぶっ壊してもらおうぜ
リーガル「・・・リフィルにはそのような力があるのか
プレセア「すごいです。癒しだけではなくて
破壊活動までできるんですね
リーガル「人間爆弾・・・か
コレット「違いますよ〜。先生はハーフエルフですから
ハーフエルフ爆弾です
ロイド「ハーフエルフ爆弾って、ちょっと長いな
プレセア「フエル爆弾・・・とか・・・
コレット「うわー、先生は爆弾を増やせるんだ。すご〜い〜
リーガル「・・・本人が聞いたら、まさに爆発しそうだな
035:人間牧場の復活
コレット「パルマコスタの人間牧場が
復活してたら大変なことになっちゃうね
ロイド「ああ。また街を襲われて、罪もない人が殺される
ジーニアス「エクスフィアも・・・また作られちゃうんだね
リーガル「エクスフィア製造か・・・。
話には聞いていたが
人間牧場とは下劣な施設なのだな
ロイド「ああ。俺はエクスフィアのために殺される人を
・・・これ以上増やしたくないよ
リーガル「・・・そうだな。
アリシアのような犠牲者は・・・
もう生まれてはならない
そう・・・思う
036:だますよりだまされろ
ロイド「レネゲードと手を組むことになるとはな
リフィル「そうね。でも油断は禁物よ。
背中を見せた隙に
ぶすりと刺されるかも知れないわ
ゼロス「相変わらず疑り深いなぁ、リフィルさまは
リフィル「用心深いといってちょうだい
ロイドたちみんなお人好しすぎるのだから
一人ぐらい慎重でもいいでしょう
ゼロス「ははは。確かにロイドはすーぐ人を信用するよな
ロイド「な、なんだよ。ドワーフの誓い第十八番。
だますよりだまされろ、だ
ゼロス「んじゃ、俺さま
今度ロイドを騙してやろうかなぁ〜
リフィル「・・・ゼロス
ゼロス「はい?
リフィル「ロイドを裏切ったら・・・命はないわよ
ゼロス「じょ、ジョーダンだよ、本気にするなよ〜!
・・・たぶんな
037:敵同士
ロイド「またあんたと、こうやって一緒に戦うとはな
クラトス「・・・フ。不快か?
ロイド「卑屈だなぁ・・・
もちろん手放しで喜んじゃいないし
信用してる訳でもないぜ
クラトス「そうだ。それでいい。
私とおまえは・・・敵同士なのだからな
038:キミだけは・・・
ジーニアス「ミトス! ありがとう
ボク、もうだめかも知れないって思いながら
笛を吹いたんだ。でもきみは来てくれた!
ミトス「そんな・・・。ボク、大したことはしていないよ
ジーニアス「でもミトスはエクスフィアもつけてないんだよ
それなのに、命の危険をおしてまで来てくれた。
すごく嬉しいんだ
ミトス「・・・ジーニアス
ジーニアス「ボクね、ミトスに助けが必要なときは
必ず助けに行くよ
ミトス「ありがとう。・・・きっとだよ
ジーニアス「うん。約束する!
ミトス「ジーニアスは・・・ボクを裏切らないでね
039:誰かの命と引き換えに
コレット「ロイド・・・。そんな顔しないで
ロイド「・・・だめだよ
俺、また目の前で人が死んでいくのを
見ているしかできなかった
コレット「・・・うん
ロイド「あれだけもう誰も犠牲にしたくないって思ったのに
結局俺は誰かの命を犠牲にして生きながらえてるんだ
コレット「・・・うん
ロイド「俺・・・どうしたらいいんだろう
また分からなくなりそうだよ
コレット「ロイドは・・・ロイドが最善だと思うことを
やるしかないと思う
ロイド「俺が最善だと・・・思うこと?
コレット「ボータさんは、彼の信じるよりよい方法を選んだんだと思う
だから私たちも、よりよい方法を探そう?
たとえそれが苦しくても・・・私が手伝うから
ロイド「・・・よりよい方法か。
ああ・・・それしかないんだろうな・・・
040:私のエクスフィアも
プレセア「人間牧場でエクスフィアが作られているんですね
ジーニアス「うん。あそこに閉じこめられた人たちの
命でできてるんだ
プレセア「私のエクスフィアも・・・
この世界の誰かの命で、できているんですね
ジーニアス「・・・多分
プレセア「私・・・やっぱりおかしいのかもしれない
ジーニアス「何が?
プレセア「・・・私は・・・それが可哀想だと
思っていないみたいです
ジーニアス「え・・・。じゃあプレセアは、人が
エクスフィアにされてもいいっていうの?
プレセア「・・・私・・・おかしいんです。きっと・・・
041:復讐の終わり
リーガル「・・・ようやく昔年の思いを果たした・・・
プレセア「・・・リーガルさんはこれからどうするんですか
リーガル「我が復讐に付き合ってくれた
ロイドたちのためにも・・・
アリシアのためにも、クルシス打倒に協力する。
私の力は微々たるものだが
プレセア「・・・そうですね
ヴァーリを倒して・・・
それで全てが終わった訳ではないですね
リーガル「むしろ・・・始まりなのかもしれぬな
プレセア「始まり・・・?
リーガル「過去から・・・未来へ目を向けるための始まりだ
042:アイフリードは詐欺師?
ロイド「くっそーアイフリードの奴
俺たちをハメやがった
しいな「とんだ詐欺師だよ
リフィル「詐欺に引っかかる方も悪いわね
しいな「そりゃまるで、泥棒する奴よりされる奴の方が
悪いみたいな理屈だよ
リフィル「引っかかる方もといったでしょ
とにかく、契約書を交わした以上
宝探しとやらにつきあわないと
ロイド「はぁ・・・どうなっちまうんだろうな
043:教えて覆面美剣士
ゼロス「みたか? 謎の覆面美青年剣士ゼロス様の活躍を
ジーニアス「ねぇ、質問してもいい? 謎の覆面美青年剣士さん
ゼロス「おお、少年よ。何でもききたまえ
ジーニアス「なんで覆面なのに、美青年ってわかるの?
ゼロス「(げっ)
それは俺さまの素顔を見れば一目瞭然だろ
しいな「あたしも聞きたいけどねぇ
ゼロス「おお、爆乳しいなか。どんどん聞きなさい
しいな「なんで謎なのに、ゼロスって名前を名乗っちまってるのさ
ゼロス「いや、それは・・・
プレセア「私もいいですか?
ゼロス「な・・・何かな〜プレセアちゃん
プレセア「その格好・・・恥ずかしいから顔を隠しているんですか?
ゼロス「・・・うわ〜ん!! 俺さま傷ついたー!
044:待ってろ15年後のハニー
ジーニアス「あれ? ゼロスが小さな女の子と話してる
しいな「迷子かな。へぇ〜結構いいとこあるじゃん。あいつ
ゼロス「よー、二人とも
しいな「意外だね。あんたが子供好きとは思わなかった
ジーニアス「なにを話してたの?
ゼロス「決まってるだろ
ほら、俺さまってロマンチッカーだからさ
彼女と十五年後の運命的な再会を約束してきたのよ
しいな「・・・とことん大バカだよ。あんたは!!
ゼロス「いつつ・・・いきなりご機嫌斜めってどういうこと?
ジーニアス「さあね、自分の胸に手を当てて考えてみれば?
ゼロス「???
045:魔剣の声
ロイド「魔剣ネビリムか。何か、おっかない剣だな
コレット「これを集めて封印するなんて
アビシオンさんって、偉いんだねぇ
ロイド「あれ? どうしたんだ、プレセア
プレセア「何か・・・いやな音がします。
聞こえませんか?
コレット「・・・ううん。私には何も・・・
ロイド「コレットに聞こえないのなら気のせいだろう
プレセア「そうですね・・・。
きっと・・・そら耳です・・・
046:プレセアはひとりじゃない
ロイド「アビシオンの奴
俺たちを利用していやがったんだな
プレセア「・・・彼は・・・私と同じです
ジーニアス「え? どういうこと
プレセア「闇の装備品は、ずっと私に語りかけていました。
仲間になれって・・・
ロイド「どうしてプレセアに・・・
プレセア「私が・・・ずっと一人だからです。
いいえ・・・一人だと思いこんでいたからです
コレット「そっか・・・。だからアビシオンさんも
最後に悲しそうな顔になったんだね
プレセア「だから・・・私と同じなんです
ロイド「それは違う。
あいつは俺たちを利用しようとした
プレセアは誰かを利用しようなんて考えてないだろ
だからみんなが助けてくれる。そういうことさ
ジーニアス「プレセアにはボクたちがいるよ
闇の装備品の言葉なんか、ボクたちでかき消してあげるから
プレセア「・・・ありがとう、みなさん
047:人形の天使
ロイド「右も左も天使天使天使。
どいつもこいつも人形みたいで薄気味悪いぜ
プレセア「人形・・・ですか・・・
ジーニアス「確かに・・・何考えてるのか
よく分からないね
ロイド「あいつらだって先生たちと同じ
ハーフエルフのはずなのに・・・
プレセア「・・・私も・・・そうなんでしょうか
ロイド&ジーニアス「え?
プレセア「・・・私・・・あの人たちが
私に似ていると思いました
・・・私は・・・人間なんでしょうか・・・
ロイド「な、何いってんだよ! プレセアは人間だろ
ジーニアス「そうだよ!
プレセア「・・・そうでしょうか・・・
048:腕のいい医者を
ロイド「しかしどうしてまた、こんな遠くにしか医者がいないんだよ
しいな「腕を選ばなければ、医者は大勢いるよ
だけどあの重傷じゃ・・・
助けられる医者は限られてきちまう
リーガル「ガタガタ言っていても始まらん。
とにかく急ぐのだ
ロイド「ああ、分かってる。
アルテスタさん・・・無事でいてくれ
049:優しかった友達が・・・
ジーニアス「・・・やっぱりミトスが
・・・ユグドラシルだったんだ
リフィル「ジーニアス。あなた・・・
気付いていたわね。どうして言わなかったの
ジーニアス「・・・だって信じたくなかったんだ。
・・・ボクと友達になってくれて
あんなに優しかったミトスが・・・
リフィル「・・・ジーニアス。彼に囚われないで
そして惑わされないで。分かるわね
ジーニアス「・・・分かってる。分かってるけど
・・・涙がとまらないんだよ・・・
050:頭領救出される!
しいな「頭領がずっとヴォルトのところにいたなんて・・・
ホント信じられないよ
プレセア「でもこれで、ミズホの人たちも安心できますね
コレット「よかったね、しいな。頭領が目を覚まして
しいな「ありがとう。・・・うん、本当に嬉しいよ
あたし・・・ヴォルトのことが
・・・好きになれそうだよ
プレセア「しいなさん・・・えらいです
そうやって、過去にあったつらいことを乗り越えていけて・・・
私も・・・見習いたい
しいな「や、やめとくれよ。
あたしは・・・ほら単純なだけさ
ゼロス「そうそう。しいなはアメーバー並だもんな〜
(あ痛っ!)
しいな「・・・何だって! 殴るよ
ゼロス「殴ってからいうのやめてくれよ〜
051:コリンの鈴
しいな「・・・コリン?
ロイド「しいな? どうしたんだ?
しいな「コリンが呼んでいるような気がするんだ・・・。
そんな気がする・・・
ロイド「コリンが?
しいな「・・・ロイド! この辺りで一番精霊と
ゆかりの強いところはどこだい?
ロイド「この辺りだったら・・・
やっぱりマーテル教会聖堂じゃないか?
封印があったし・・・
しいな「・・・そこにコリンが居るような・・・。
・・・そんなわけ、無い、か・・・
ゴメン。忘れて
ロイド「しいな・・・
052:マクスウェルと契約!
しいな「ついにマクスウェルと契約できたね!
ロイド「じいちゃんなのに、強かったな・・・
しいな「見かけは老人だけど実際にはそうじゃないからね
ロイド「ふーん・・・そうなんだ
しいな「精霊には性別もないはずだしね。
人が認知しやすい形にその像を紡いでるのかも
ロイド「何かよくわかんねぇけど、すげぇってことだな!
しいな「・・・はぁ・・・ま、いいか
ともあれ、マクスウェルがすごい力を
持っているのは確かさ!
戦いも楽になると思うよ!
ロイド「ああ! 見せてもらうぜ!
053:ゼロスの裏切り
ロイド「・・・俺たち、ゼロスの言葉の真意を
いつだって考えてたのかな
しいな「何がだい?
あいつの言葉が裏切り者の言葉だって
いちいち疑えばよかったのかい?
ロイド「違うよ。おちゃらけてたあいつの・・・本当の気持ちに
俺たち全然気付いてやれなかったんだなって
ジーニアス「・・・そうだね。今更遅いけど・・・
しいな「ああ、こうなる前に、もっとあいつのことを
ちゃんと見てやればよかったよ
054:ロイドとゼロスのこれから
ロイド「ゼロスはこの戦いに決着が
ついたらどうするつもりなんだ?
ゼロス「そりゃー、決まってんだろ。
俺さまの美貌と英知を利用してだな
世界中のかわいこちゃんを集めた
ハーレムを作るのよ
ロイド「・・・おまえ戻ってきても変わらねぇなあ
ゼロス「なんだよ。羨ましいなら
ロイドくんには特別プレゼントをやるぞ
ロイド「プレゼントって、なんだ?
ゼロス「ゼロスさまハーレムの優待割引券、一年分だ
ロイド「・・・あのな
ゼロス「それとも一緒にハーレムを作るか?
ロイド「俺を巻き込むな!
ゼロス「だってよ・・・。おまえのまわりには何故だか
美人が集まるからな
ロイド「俺のまわりがなんだって?
ゼロス「なんでもない! こっちの話。
ま、泥船に乗ったと思って安心してくれや
ロイド「だから泥船じゃだめだっつーの!
055:大切な仲間
ロイド「俺・・・バカだ。
ゼロスのこと・・・何も分かってなかった
あいつ・・・どれだけ苦しんでたんだろう
どうして俺たちは、ずっと一緒に旅をしてたのに
あいつの心を救ってやれなかったんだろう
しいな「・・・すくわれてたんだと思うよ
ロイド「どうして! どこが!
しいな「あいつは・・・あたしたちのために
道を開いてくれたじゃないか
リーガル「その通りだ。コレットがどこにいるか
最後に言い残してくれた
あれは神子なりの、我らへの信頼なのだろう
ロイド「・・・じゃあ俺は、どんな信頼で
あいつに答えてやればいい?
あいつは・・・あいつは・・・
もう生き返らないのに
コレット「忘れないこと・・・じゃないかな
ロイド「忘れないこと?
コレット「ゼロスの生き方、ゼロスの友情、ゼロスが私たちに
残してくれたことを忘れないこと
ロイド「・・・忘れるもんか。忘れられるもんかよ
ゼロスのこと・・・ずっと・・・覚えてる。
あいつは俺たちの・・・大切な仲間なんだから
056:仲間の死をのりこえて
ロイド「何が・・・誰も犠牲にしたくないだ。
くそ! みんな・・・ごめんな
057:エルフのすむ森
リフィル「ここがエルフのすむ森なのね
ロイド「先生は昔、ヘイムダールに住んでたんだろ
リフィル「ええ。でもほとんど覚えていないから・・・
懐かしいような物珍しいような、不思議な感じだわ
コレット「いつか誰もがこの森を普通に訪れることが
できたらいいですね
ロイド「ああ。そんな時代が・・・いつか来るといいな
058:親父たちの剣
ロイド「親父が、こんな剣を用意してくれてたなんて
コレット「よかったね、ロイド
ジーニアス「二人のお父さんから
一本ずつ剣をもらえるなんて、幸せだよ
ロイド「・・・ああ。本当だぜ
059:哀れなミトス
プレセア「ミトスは・・・哀れな人ですね
しいな「どうしたんだい、突然
プレセア「あれだけ大勢のハーフエルフを従えていたのに・・・
心を許していた仲間は、もう誰も残っていません
しいな「・・・そうだね。孤独は判断を狂わせると思うよ
リーガル「独断と圧政を生む。そしてさらに孤独を生む
しいな「・・・あたしたちはあたしたちの仲間を大切にしよう
プレセア「はい
060:引けない想い
ロイド「みんながいなくなった時はひやひやしたぜ
ゼロス「まあ、でもこれで、デリスエンブレムも手に入ったんだ
あとはミトスの野郎をどーにかすればいい
ジーニアス「・・・うん
リーガル「つらいかもしれぬが、こちらも引くことはできぬ
ロイド「そうだな。お互い引けないから
こんなことになっちまってるんだな
ゼロス「・・・考えててもはじまらねぇだろ。
俺たちには時間がない
ジーニアス「・・・そうだね。大丈夫。
ボクなら大丈夫だよ。行こう
ロイド「よし、大いなる実りを取りもどそう!
061:デリスエンブレム
しいな「まったくとんでもない仕掛けだったよ、あれは
リフィル「デリスエンブレムのことね
あれはみんなの心に巣くっていた
負の感情が刺激されたんだわ
プレセア「・・・そうですね
目の前の相手が偽物だとわかっていながら
口車に乗ってしまう・・・
コレット「でも、みんなそれに勝てたんだよね
しいな「ロイドのおかげさ
リフィル「ロイドはデリスエンブレムの見せる幻に
巻き込まれなかった
エターナルソードはすごい力を持っているのね。
興味深いわ・・・
コレット「それだけじゃないと思います。
ロイド自身が強かったから・・・
リフィル「・・そうね。その通りだわ
062:ミトスの暗闇
クラトス「デリスエンブレムは、ミトスの暗闇そのものだ
ロイド「ミトスの暗闇?
クラトス「ハーフエルフとして虐げられ
勇者として持ち上げられ、裏切られた
そのことに対する、憎しみや恨みだ
ジーニアス「それがみんなの中の悲しみを呼び起こしたのかな
クラトス「そうすることで侵入者を防ぐ。
そういう仕組みのものだ
リーガル「ではロイドに感謝しなければ。
仲間を救えたのはロイドの力だ
ロイド「それは違うぜ。
俺じゃなくてエターナルソードの力だ
クラトス「・・・そしてそれを使いこなした
お前の力でもある。・・・よくやったな
ロイド「・・・あ、ありがとう
063:封印解放にも飽きた
ロイド「あーあ
クラトス「どうしたのだ?
ロイド「そろそろ封印解放ってのにも・・・
クラトス「・・・飽きたか?
ロイド「・・・ち、ちがうよ
俺、ちゃんと村の人たちとか
犠牲になった人たちのこと、忘れてねーよ!
クラトス「・・・ならばいい
ロイド「・・・ごめん。つい・・・
クラトス「たった一つの過ちが
すべてを滅ぼすことに繋がるかも知れん
おまえにとってのこの旅の目的を
考えてみるといい
064:飽きっぽいのは問題だ
ロイド「精霊か・・・!どんな風に契約するんだろうな!
早くみてぇ!
ジーニアス「またそんなこと言って
クラトス「途中で飽きるのではないか?
ロイド「うるさいなー!
興味あるんだから、しかたねーだろ!
ジーニアス「興味があるのはいいけどさ
クラトス「飽きっぽいのが問題だというのだ
ロイド「うるさいな! 二人でたたみかけるように言うな!
ジーニアス「うるさいってことはないでしょ!
クラトス「お前の姿勢について言われているのだぞ!
リフィル「三人とも! うるさくてよ!
ロイド&ジーニアス&クラトス「・・・・・
065:召喚士しいな
ロイド「おい、すっげーな、おまえ
しいな「な、何だよ急に
ロイド「精霊だよ、精霊
何だっけ、ほら『契約者の名において』とか
何とか言ってさ
しいな「あ、ああ・・・
ロイド「格好いいよなぁ! 精霊と契約するって!
しいな「そ、そうかい?
ロイド「なあなあなあ、どんな感じなんだ?
しいな「そうだねぇ・・・。体の奥から自分とは違う大きなものが
押し寄せてくるって感じかな
ロイド「何かわかんねぇけど、すげー!
俺も召喚士だったらよかったなー
しいな「・・・でも、あたしは召喚士なんて
嫌だったんだけどね
ロイド「ふーん?
066:能ある鷹は?
ゼロス「おーい、メシだぞーって
なんだ、お勉強かよ
あー、俺さまのこと無視すんの?
そういう態度取っちゃうわけだ?
いーよいーよ、一人でうまいメシ作って
みーんな食べちゃうもんねー
ジーニアス「いいから黙って向こういってよ
ゼロス「・・・おい、がきんちょ
ジーニアス「がきんちょはやめろってば!
ゼロス「三問目、間違ってるぞ
ジーニアス「うるさいっていってるだろ!
だいたいゼロスは・・・
・・・え? あ!
・・・ホントだ
ゼロス「でひゃひゃ。能ある鷹は羽目を外すってね〜
ロイド「すげー、ことわざまで知ってるぞ、あいつ
ジーニアス「それは間違ってるから・・・
067:首席卒業をかわれて
リフィル「今日から、数学はゼロスに
見てもらうことにしました
ジーニアス「え〜! こいつに〜!
ロイド「ゼロスに教えられるのかよ
ゼロス「おいおいおい。王立研究院付属学問所を
首席で卒業した俺さまを見くびるなよ
ジーニアス「・・・う、うそ・・・。
ゼロスがボクより頭がいいなんて・・・
ゼロス「これからはゼロス先生と呼びたまえ。でひゃひゃ
ジーニアス「悪夢だ〜〜
068:天使になるということ
ロイド「コレット、ホントにいいのかよ?
ユニコーンの角を使わなくて。
お前がとってきたんだろ?
コレット「うん、私の身体は
天使になろうとしてるだけだから・・・
ロイド「でも、お前、満足に食事もできない
満足に眠れない・・・それでいいのかよ!
コレット「・・・それが
天使になるってことだと思うから・・・
ロイド「そんなのまちがってる
誰かが犠牲になるなんて・・・
そんなのまちがってる
コレット「ゴメンね。でもありがとう、ロイド
069:ロイド、誉められて照れる
ロイド「なんだよ、あの強欲ジジイは!
リフィル「まあ!
ロイド「ど、どうしたんだよ先生・・・
リフィル「あなたが強欲なんて言葉を知っていたなんて
ロイド「あのなー・・・
リフィル「・・・しかも用法を間違っていない!
素晴らしいわ!
ロイド「そ・・・そんなに誉めるなよ、先生
リフィル「だって奇跡的なんですもの
ロイド「へへへ、照れるなぁ
ジーニアス「バカにされてるんだけど
ロイド「う、うるせー!
ジーニアス「いてててて
070:パルマコスタの今後
ロイド「くそ! ディザイアンの連中!
ひどいことしやがる!
コレット「でもカカオさんや
街の人にも大した被害がなくてよかった・・・
ジーニアス「ねぇ、このままだと
またパルマコスタが襲われるんじゃないかな?
ロイド「・・・ああ、俺もそれを考えてた。
イセリアの二の舞になったら・・・
リフィル「・・・それを承知で
カカオさんを助けたのでしょう
非情かも知れないけど、私たちは
再生の旅を優先しなくてはいけないのよ
ロイド「・・・俺・・・また間違ったのかな・・・
クラトス「パルマコスタには軍隊がある
・・我々が戦わずとも
いずれ彼らは蜂起しただろう
ロイド「たとえそうだとしても、俺
無責任だったかもしれない
コレット「でも、ショコラもカカオさんも
みんなロイドに感謝してたよ?
それにロイドが動かなかったら
私が一人でも戦ってたと思う
ロイド「・・・コレット・・・ありがとう
071:難しい天使言語
ジーニアス「天使言語って難しいんだね
コレット「そうかなぁ?
ジーニアス「うん。ボク
何が書いてあるんだかよく分からなかったよ
コレット「私は子供の頃から
天使言語の本ばかり読んでたから
ジーニアス「ボクも勉強すれば、読めるようになるかな
クラトス「天使言語は
この世界に伝わる言葉の基礎となったものだ
文法に、それほど大きな変化はない
コレット「うん。よかったら教えてあげるね
クラトス「私も多少なら指南できよう
ジーニアス「よーし、覚えるぞ!
072:ショコラの誤解
ロイド「なあ、ジーニアス。
俺、やっぱり間違ってたのかな?
ジーニアス「・・・ショコラさんのこと?
ロイド「ああ
ジーニアス「大丈夫。
いつかきっとわかってくれる日がくるって
ロイド「だといいんだけどな
073:ディザイアンの謎
コレット「ディザイアンは・・・
どうして人間をあんな辛い姿にしちゃうのかな
ロイド「そうだな・・・
リフィル「どうして・・・というよりもどうやって・・・
の方が、私は気になるわ
ロイド「どうやって・・・か
クラトス「・・・知らぬ方がよかった・・・
そんな真実が隠れているかもしれないな
074:親心
ロイド「子供を思う親の気持ちって、すごいんだな
クラトス「そのようだな
ロイド「母さんは・・・
ディザイアンから俺を守って死んだのかな
クラトス「おまえは母親が
亡くなったときの記憶がないのか?
ロイド「俺、まだ三つだったんだぜ。殆ど覚えてねーよ
クラトス「そうか・・・。ならば気に病んでも仕方なかろう。
亡くなった母の分まで生きるしかない
ロイド「・・・だな
075:父親
コレット「どうしてドアさんにウソをついたの?
ロイド「哀れに思えたからかもしれない
自分の娘がこの世にいないなんて
死にそうな人間にいえないだろ
コレット「・・・そうだよね。でもあの人
うすうす気がついてたんじゃないかな
ロイド「えっ? だったらどうして俺にあんな質問を?
コレット「それは・・・あの人が父親だからだと思う
ロイド「父親・・・
コレット「うん。子供の無事を
願わない親なんているはずないもの
ロイド「俺の両親もそうだったのかな・・・
076:俺にまかせとけ
ロイド「とんだ風の精霊だったな
コレット「でもおかげで
本当の封印の場所が分かったんだからいいよね
ロイド「そうだな。次の封印はどんなところだろうな
コレット「ちょっと怖い気もするけど
ロイドがいるから大丈夫だよね
ロイド「おう、俺にまかしとけ!
コレット「うん!
077:悲劇のルイン
ジーニアス「・・・この街もイセリアと同じだね
ロイド「いや・・・イセリアよりひどい
街中の人間が殺されて
生き残りも牧場に連れて行かれちまったんだ
コレット「うん・・・。せめて生き残った人たちだけでも・・・
助けてあげたい
ロイド「ああ! ディザイアンめ!
ぶっ潰してやる!
078:真実を知ったら・・・
コレット「ユニコーンに会えれば、クララさんを助けられるかも
知れないんですね!
リフィル「・・・そ、そうね。恐らく・・・
ロイド「よーし、急ごうぜ!
リフィル「・・・真実を知ったら、悲しむでしょうね
ロイド「何か言ったか? 先生
リフィル「いいえ。何でもなくてよ
079:契約にも飽きた
ジーニアス「やっぱりすごいよね!
精霊を使役できるって
しいな「そんな・・・照れるじゃないか
ジーニアス「照れることないよ! ね、ロイド!
ロイド「・・・あ?
ジーニアス「あ、じゃないよ。
精霊と契約するってすごいよねって話だよ
ロイド「ああ・・・まあな
しいな「なんだい? 前の契約の時は勢い込んで
どんな感じだったか聞いてきたってのに
ロイド「うん。何か、二度目になると
見慣れてきちまってさー
ジーニアス「もーロイドって本当に飽きっぽいよね!
080:会長のお仕事
ロイド「すげー! リーガルって会長だったんだな!
ゼロス「レザレノの会長なら
やっぱり俺さまと面識があるじゃねぇか
とぼけやがって
リーガル「私は犯罪者だ。
レザレノに迷惑をかけたくなかった
すまないな
しいな「しかし、会長か。お偉いさんなんだねぇ
ロイド「ところでさ。会長って、何なんだ?
しいな「何言ってんだよ。会長は会長さ。えらいんだよ
ロイド「だから、どんなコトしてるんだよ
しいな「・・・え
ゼロス「・・・それは・・・
ロイド「なぁなぁなぁ、何やってるんだ?
しいな「・・・あたし・・・用事を思い出した
ゼロス「俺さま・・・コレットちゃんに用があるんで、へへ
ロイド「・・・なんだよ。教えてくれてもいいだろ!
リーガル「・・・意外と私の仕事も知られていないのだな
081:恥ずべき事
ゼロス「闘技場と牢屋が繋がってたとはな。
リーガル様々だぜ
リーガル「それを知っているのは恥ずべきことだ
しいな「まあ、でもそのおかげでケイトを
助けられたんだし、いいじゃないか
ゼロス「テセアラ広といえども、社交界と経済界と牢獄に
通じてる貴族はあんたしかいないな
しいな「こら、ゼロス。いい加減にしな!
リーガル「・・・まさに・・・恥ずべきことだ
082:彼女が選んだ生き方
プレセア「あの村に・・・一人で置いてきてしまって
本当に大丈夫なんでしょうか
リフィル「一人になりたいのでしょう。
考えることはたくさんあるはずだわ
ロイド「あの人も自分がハーフエルフだから
苦しんでるんだな
リフィル「そうね。・・・でも彼女があの生き方を選んだのは・・・
ハーフエルフだからではないわ
ロイド「そうかな
リフィル「そうよ・・・
父親である教皇に愛してもらいたかったから
プレセアの実験に荷担した
それを血のせいにするのは・・・卑怯だわ
ロイド「確かにその通りだけど
ちょっと可哀想だって、俺思うよ
リフィル「甘いわね・・・。いいえ
その甘さがあなたらしさなのかもしれないわね
083:よそ行きコレット
ゼロス「おっ、コレットちゃ〜ん、可愛いなぁ
コレット「そ、そうですか? 何だか恥ずかしいです
リフィル「それにしてもいい生地を使っているのね
ロイド「ああ。シルヴァラントの
よそいきの服って感じだよな
ゼロス「ああ・・・そうか。おまえら貧乏なんだよな
ロイド「貧乏ってゆーな!
084:コレットの優しさ
ロイド「ふぅ・・・もう動かないな
コレット「ねぇ、ロイド
ロイド「ん?
コレット「むやみに彼らを襲うのはやめない?
・・・かわいそう
ロイド「彼ら!? なにいってるんだよ。モンスターだぜ
コレット「うん。でも、もしかしたら人間だった
モンスターがいるかもしれない
そう考えるとわたし・・・
ロイド「コレットはやさしいんだな
085:戦いの矛盾
コレット「やっぱり戦うんだね
ロイド「・・・ごめんな
086:学習時の逃走確率
リフィル「巫女の衣装を着ると・・・
いろいろと感慨深いわね
ロイド「ああ、あの時は大変だったな。
風の精霊の偽物とか出てきてさ
プレセア「それはシルヴァラントの洋服なんですよね
リフィル「ええ。これはね、アスカードという街の遺跡に
深い関わりがあるの
ちょうどいいわ。復習しておきましょう
そもそもアスカードの遺跡とは
何をさす物だったかしら?
ロイド「え? えー…
リフィル「え、じゃありません
ロイド「あ、先生! 先生の後ろに黒いものが!!
リフィル「・・・え?
ロイド「先生の影だった・・・さいならー
リフィル「ロイド!
プレセア「・・・こういうときのロイドさんの逃走確率は
百パーセントですね
087:先祖伝来黒曜石
ロイド「いけね。またサイフがすっからかんだ
リーガル「では・・・
ロイド「え・・・いやだよ
リーガル「・・・安心しろ
ロイド「く、くるなよ!
リーガル「我が家に伝わる貴重な宝石
この黒曜石をお前にやろう
売れば五十万ガルドぐらいには・・・
ロイド「くるなって!
リーガル「なっ!!
ロイド「俺は二刀流が気に入ってんの!
絶対、素手なんかで戦うもんか
リーガル「・・・形あるものは・・・
いつか壊れるが・・・しかし・・・
ジーニアス「いっそ黒曜石の値段分、ロイドをリーガルの会社で
ただ働きさせたらどうかな
088:エクスフィアの力
ロイド「エクスフィアが人間の命からできていたなんて・・・
ジーニアス「ボク、なんとなくわかったよ
ロイド「何が?
ジーニアス「エクスフィアから力をもらう時
いつもあったかい感じがしてた
あれは、マーブルさんが、ボクに力を
貸してくれていたんだ
ロイドのお母さんも、ロイドのこと
ずっと見守ってきたんだよ、きっと
ロイド「そうなのかな?
ジーニアス「そうさ!
089:第二の牧場
ジーニアス「ロ、ロイド・・・
ロイド「ああ、この光景見たことあるぜ
イセリアだけじゃなかったんだな。
人間牧場ってのは
ジーニアス「もうマーブルさんのような犠牲者を
出したくないよ
ロイド「ああ、もう犠牲者はいらない。
行くぜ、ジーニアス!
090:つじつまが・・・
ロイド「マグニスか・・・
コレット「どうしたの、ロイド
ロイド「うん・・・何かあいつ
最後、おかしくなかったか?
クラトス「騙された・・・という言葉か?
コレット「何に騙されてたのかなぁ
リフィル「今となっては・・・確認のしようがなくてね
コレット「あ、わかった!
ロイド「え? 何が分かったんだ?
コレット「マグニスは、ニセ神子のみなさんを
本物の神子だと思ってたんだよ!
ロイド「そうか! つじつまが合うぞ!
リフィル「・・・つじつまはあいません!
だったら今頃偽物が殺されていてよ
クラトス「・・・先程リフィルがいっていたとおりだ。
確認はできぬ
しかしマグニスは死んだ。
それでいいのではないか?
ロイド「そうだな。それにしても
・・・つじつまが合ってると思ったのになぁ
091:母の仇
ロイド「母さん・・・仇はとったぜ・・・
クラトス「・・・ロイド。おまえの母を殺したのは、おまえの父だ
それで仇をとったと
言い切ってしまっていいのか?
ロイド「・・・父さんが母さんを殺さなければならない状況を作ったのは
クヴァルだ。そうだろ?
クラトス「・・・そうだな。ばかなことを聞いた。
許して欲しい
ロイド「いや・・・いいんだけどさ
092:世界が分かれるときには
リフィル「あと少しで世界はクルシスの楔から
解放されるのね
しいな「そうしたら、世界はどうなるんだろう?
ゼロス「世界がバラバラになっちまうんだろ?
いいんじゃねーの?
今より状況が悪くなるとも思えねーし
しいな「あんた、どうしてそんなに気楽でいられるんだよ。
気にならないのかい?
バラバラになった後の世界のこと!
ゼロス「そーだなー。どうせだったら、俺さまはキュートなハニーたちが
たくさんいる方が・・・
(あ、痛っ!)
しいな「あんたに聞いたアタシがバカだったよ
093:暗黒ビームの楽しみ方
ゼロス「暗闇ビーム、面白かったな!
ロイド「そうかぁ?
真っ暗になるばっかで、ちっとも楽しくないよ
ゼロス「バカだなぁ、ロイドくんは
ロイド「なんでだよ
ゼロス「暗闇はいいぞ。女の子と大接近できる
絶好のチャンスじゃないか!
ロイド「は・・・?
ゼロス「あーんなことやこーんなことも、やりたい放題。
つーかむしろやり放題。うひゃひゃ
ロイド「・・・おーい、しいな〜。
さっきしいなのケツ触ったの、ゼロスだってよ
しいな「・・・な、なんだって!
ゼロス「うわ、まて、誤解だ!
俺さま、まだ触ってないだろ・・・うわ〜!!
094:アスカ・・・興味深い・・・
しいな「精霊ってのは、一つの場所に
ずっといるってモンでもないんだね
リフィル「実に興味深い存在だわ。・・・何とか捕獲して
調べることができれば・・・
しいな「あ、あんたねー! そんなことはさせないよ。
コリンはそういうのが大嫌いなんだから
リフィル「分かってます。・・・分かってはいるんだけれど
学術的興味が・・・
しいな「はあ・・・。これでアスカが逃げだしたり
しなけりゃいいんだけどねぇ・・・
095:ミトスに笛を
ロイド「すげー! 本当にアスカが現れたな!
格好良かったな!
ジーニアス「ねぇロイド。
この笛・・・ミトスにあげたらだめかな
ロイド「へ? なんで?
ジーニアス「だって・・・僕たちのせいでミトスのお姉さんの形見の笛が
壊れちゃったんだよ
リーガル「そうだな。彼の笛のおかげで、我々はロディルの牧場から
生きて帰ることができた
ロイド「そうか・・・。あの時アスカが来てくれたから助かったんだもんな。
よし、いいぜ。ミトスに渡そう
ジーニアス「うん! きっと喜んでくれるよ
096:信頼について
プレセア「ルナは・・・寂しくないのでしょうか
コレット「どうして?
プレセア「同じ光の精霊なのに、アスカは世界中を飛び回っていて
ルナの元へ帰ってこなかったから・・・
コレット「信頼しあってるのかもしれないよ
プレセア「信頼・・・ですか?
コレット「うん。お互いがお互いのことを認めあっているから
遠く離れていても、心のどこかが繋がってるんじゃないかな
プレセア「信頼・・・。信じること・・・。
私、考えてみます。信頼について
097:どっちに住むの? テセアラ組
しいな「いよいよこれで
最後の精霊を残すのみって訳だね
リーガル「我々テセアラ組は
今後のことを考えておかねばならぬな
ゼロス「つまり俺さまたちがシルヴァラントに残るのか
テセアラに残るのかだな
プレセア「・・・私は・・・どちらでもかまいません。
どちらの世界でも・・・私は独りですから
しいな「あたしは・・・ミズホのみんなと一緒に・・・
シルヴァラントに移住することになると思う
ゼロス「俺さまは・・・そうだなぁ
シルヴァラントは不便だけど・・・
俺さまがいない方が、テセアラは平和だろうな
リーガル「・・・すると、テセアラに未練が
あるのは私だけということか
しいな「どうかな。ホントはみんな
未練だらけなんだと思うよ
まだ少し時間がある
じっくり考えようよ、あたしたちも
ゼロス「・・・だな
098:どっちに住むの? シルヴァラント組
リフィル「いよいよ最後の楔を抜く日が近づいたわね
ジーニアス「・・・プレセアたち、どっちの世界に残るのかな
コレット「先生たちは・・・どうするんですか?
ロイド「そうだ。二人ともテセアラ生まれだもんな
ジーニアス「ボクは・・・シルヴァラントがいい。
ロイドたちがいるから・・・
リフィル「・・・私は・・・
ごめんなさい。少し・・・考えさせて
ジーニアス「姉さん!
リフィル「ごめんなさい。・・・大切なことだから
すぐには決められそうにないわ
コレット「そうですよね
ロイド「俺は、二人に残って欲しいけど・・・
結論が出るのを待ってるよ
リフィル「・・・ありがとう
099:おかあさんのこと
リフィル「ごめんなさい、ジーニアス
ジーニアス「お母さんのこと?
姉さんは悪くないよ
リフィル「でも・・・
ジーニアス「姉さんが黙っていたのは、ボクのためにその方がいいと
思ってたからだよね?
そのくらい、ボクにも解るよ
リフィル「ありがとう、ジーニアス
マジェスティックファンタジアン © Azekura